さみしい・・・。『夜の公園』

小泉今日子出演の映画『センセイの鞄』の
原作者である川上弘美の小説『夜の公園』です。

真夜中の公園を歩くリリ。
やさしい夫、立派なマンション、ちょっとした仕事。
申し分のない環境にいるはずなのに、どこか不満。
それは夫のことがそんなに好きじゃないから。
公園ですれ違うだけだった青年から
スーパーで声をかけられたことから、
なんとなく彼と会い始めるようになった。

リリの友人の春名は、
リリの夫のことが密かに好きだ。
でも彼女は幾人かの男性と関係を持っている。

リリ、リリの夫、春名、公園の青年。
それぞれの立場に立って、物語が描かれていく。




かなり昔に読んだ本なので、記憶が曖昧ですが、
センセイの鞄』は胸がぐっとくるようなせつない話だったのです。
ツキコさんと、高校時代の年の離れた恩師との
居酒屋でのちょっとした会話とかお花見でのやりとりとか。
ほろっとさせる、
でも最後にあたたかい気持ちにしてくれるストーリーだった。


今回の『夜の公園』は、
読んだ後に、さびしくなっちゃった。ただただ。
人って満たされることがないの?って。
お互いがお互いを思いやってるつもりだったのに、
それが相手に伝わらなかったり、一方通行だったりして。
そして、フッと目の前からいなくなっちゃう。
ずっと一緒にいたはずなのに、相手を理解できてなかった。
こんなにさみしいことってないよね・・・。


川上弘美/中央公論新社


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この記事へのコメント

2007年06月05日 22:38
人って確かに満たされる事ってないのかも知れないですね
世の中には沢山魅力的な事も人もあって、状況はどんどん変わっていって、それに流されたり影響されたりして自分自身もどんどん変化していきますもんね
それでも絶対的に変わらない気持ちって、あると思うし、あってほしいと思います
2007年06月06日 11:40
rosyさん
小説の中のこととはいえ、
なんか寂しい気持ちになってしまいました。
でもrosyさんの言うとおり、
人には、絶対的に変わらない気持ちはあると信じてます。