約1年半ぶり『大きな熊が来る前に、おやすみ。』

久々の島本理生の小説です。
約1年半前に読んだのが『一千一秒の日々』。
で今回は、短編集『大きな熊が来る前に、おやすみ。』。


過去、父親から威圧的な態度を取られた女性が、
今度は同棲する恋人から受けた暴力におそれを感じている。
でも彼の理由を知った時に。 
     ・・・「大きな熊が来る前に、おやすみ」

恋人がいるのに、なぜか私の家にいりびたる同級生の彼。
何気ない一言がわたしを傷つけるのに、
何故か彼のことを好きになりかけている。  
     ・・・「クロコダイルの午睡」

なんとなく一緒に住み始めて、
でもなんでか心を許しきれない。
それは、かつて恋人が
飼い猫に虐待を加えたからなのか。 
     ・・・「猫と君のとなり」




何も事前情報を知らずにこの本を読んだから、
驚いてしまいました。
彼女もこういう根底に暴力があるテーマを書くんだって。

不器用な女性たちの、
どれも恋が始まりそうな、そういうあやうい予感や感覚っていうのは、
彼女らしく、すごくうまく描いているんだけど、
やっぱりテーマがテーマだけに、
読後感はあんまり良くないよね・・・。
その中でも、「猫と君のとなり」は救いがあるかな。

彼女の『ナラタージュ』は好きだったんだけどな。


島本理生/新潮社
『大きな熊が来る前に、おやすみ。』   『ナラタージュ』
               


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この記事へのコメント

rosy
2007年06月30日 01:28
島本理生さんって初めて知りました
読んでみたいなぁと興味を惹かれたのは
「クロコダイルの午睡」かな

今暴力事件とか虐待とか多いから
変にリアルに感じてしまいそうだね
2007年06月30日 07:01
rosyさん
「クロコダイルの午睡」もちょっとびっくりする話かも。
20台前半の若い小説家だから書ける、人の繊細な感情とか機敏とかが伝わってくると思います。